保険で節税?
いつも訪問いただきありがとうございます。
保険で節税って何を思い浮かべますか?
節税っていうと、何か税金をごまかすような後ろめたい事では?
と思ってしまうかもしれませんが、
節税という言葉をWikipediaで調べてみると、
「節税とは、法(租税法)の想定する範囲で税負担を減少させる行為である。」
と書いてあります。
法律に則った、適正な行為が節税です。
節税と書くと、おおげさな感じがしますが、
あなたが加入している生命保険や損害保険も
実は節税になっていたりします。
毎年、サラリーマンの方であれば、
年末調整をしていると思いますが、
毎年加入している保険会社からのハガキを貼って出してませんか?
あれが最終的に節税につながってます。
毎年、長い名前の保険会社を書いたり、
払っている保険料の計算をさせられたり大変ですが、
所得税や住民税の負担が軽くなっています。
具体的には個人であれば、
生命保険料控除というものがあります。
平成24年以降に締結した保険契約であれば、
新制度になります。
旧制度と新制度では控除できる金額が異なりますが、
ここでは新制度について簡単に説明します。
3つの控除枠があって、1つは一般生命保険料控除です。
それと、介護医療保険料控除、個人年金保険料控除の計3つがあります。
年間で支払いをした保険料の金額で
所得税と住民税の負担が軽くなります。
所得税は一般生命保険料控除が4万円、
介護医療保険料控除が4万円、
個人年金保険料控除が4万円で
合計の適用限度額は12万円となります。
所得税は一般生命保険料控除が2万8千円、
介護保険料控除が2万8千円、
個人年金保険料控除が2万8千円で
合計の適用限度額は7万円となります。
全部適用されると、12万円+7万円で19万円も税金が戻るの?
と思いますが、そうではないです。
所得税、住民税を計算する際に
元となる収入金額から生命保険料控除で計算した金額が差し引かれて、
払い過ぎた税金が後で戻ってくるというイメージです。
ざっくりとしたイメージですが、
年収300万円の独身の会社員が、
月5千円の個人年金に加入した場合、
所得税と住民税を合わせて5千円くらいの税金が少なくなります。
これが節税効果ということになります。
仮に30年間加入して、制度が変わらなければ、
5千円×30年で、15万円の現金がたまりますね。
国も自助努力をしてほしいというスタンスから、
こういった生命保険料控除という制度が存在してます。
せっかくの制度なので、
上手に活用しながら、保険に加入してくださいね。
法人でも生命保険に加入して保障を得ながら、
節税する的な商品がたくさん出てましたが、
こちらに関しては、国税庁が待ったをかけて、現在議論中です。
過去に加入した法人保険は、現在は同じような商品は加入することは
難しいので、解約等する際はご相談くださいね。
法人の生命保険に加入して節税しましょう、的な話は、
最近のふるさと納税に近いような気がします。
ふるさと納税も最初の趣旨がずれて、
税金逃れ的な話になってしまったようで、
返礼品は何割までと規制がかかってしまいましたね。
保険は補償を買うものですので、
貯金でも節税商品でもないです。
あくまでオマケ程度で、本来の目的を外すと
最終的には損してしまします。